大量のVHSの処分には、悩んだ。

悩んだ末、一旦保留にした。少し時間が必要だった。

中身は、家族ビデオ

VHSの中身は3種類。家族ビデオ、ドラえもんやディズニーなどテレビ放送を録画したもの、私が好きだった歌手のテレビ番組を録画編集したもの。

家族ビデオは、データ化サービスに出そうと思っていた。でもこれは本当に吟味しないといけない。何十本もあるから、まとまった出費になる。お金をかけてまで、あまり見ることのない映像をデータ化する必要があるのか、と少し躊躇していた。

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1本、七五三の時のビデオを引っ張り出して再生してみた。

映像はかなり綺麗だった。VHSプレイヤーがあれば、まだまだ全然見られるレベル。当時の映像は、まさにエモいというやつで、いろんな親戚が映っていた。じいちゃんばあちゃんも映っている。もう亡くなって会えない人が何人も映っていた。

大事にしなければと思いつつ、ダラダラと何時間も見られる映像ではない、とも思った。編集されていない映像だからだ。

もっぱら編集された動画に慣れてしまっているため、幼少期の自分の姿を、ただただ長回しで映しているだけの映像を、ずっと見続けるのは大変だった。誰か新しい登場人物が出てくるまで早送りしたりもした。

若い頃の母も映っている。ビデオを回している父の声も入っている。

父は、よくゲップが出てしまう。年頃の私はそれが嫌で嫌で、何度も喧嘩したことがあった。

この七五三のビデオを見ているときに、撮影者の父がゲップをしていた。おい、こんな昔からしてたんかい。

5分、10分が限度

大切な映像だなと思う。ただ、これを何十本見返すかと考えると、それはまた別の話だった。

ちょっと、それはしなくてもいいかもしれない。

うちの父と母からすれば、じいちゃんばあちゃんたちの映像はすごく大切なものだろう。その意見は尊重したい。ただ、VHSを全てデータ化する必要はないと思った。

リビングのテレビで、何本かピックアップして垂れ流してみた。確かに懐かしい。良い映像ではあるし、「こんな時もあったね」という会話にはなる。でも見るのは5分、10分。早送りしながら見た。

誰かこれをうまく編集してくれないか、とも思った。良い場面を自動的に抽出して、つなぎ合わせて、素敵なビデオにしてほしい。これをAIでやるべきなのだろうか。

頭を切り替えて、2人に聞いた

このVHSを1本3,000円で、30本、9万円かけて全部データ化したい?

もう一つの選択肢も出した。同じ9万円を、旅行に行くとか、美味しいものを食べに行くとか、これから先のことに使うのとでは、どっちがいい?

2人とも、即答で後者だった。

まぁそうだよねと思いつつ、良かったとも思った。

映像に残っているものは大変貴重で、捨てがたい。ただ、それは過去のものだ。過去と未来、どちらかを選べと迫られたとき、2人は未来の思い出を作る方を選んだ。なんだかかっこいいこと言った気もするが、旅行と美味しいご飯を選んだのだ。

私も同意見だった。とりあえず、録画業者を調査するのはやめた。

トップ5を選ぶチャレンジ

今度「残しておきたいビデオトップ5」をピックアップしてもらおうと思う。いきなり全部捨てるのではなく、段階的に捨てることにした。

母の手書きのラベルをもとに、何をチョイスするのか楽しみだ。

お鶴

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